
どうも。
現役銀行員のたいちゃんねるです。
今回は題名の通り、
銀行で投資信託を勧められても絶対に買ってはいけない!
ということを銀行員の僕が声を大にして言いたいと思います。
銀行だから安心、銀行員は真面目で信頼できるとか思わないで下さいね。
別に全員が悪いヤツってわけではないです。
ただ銀行って某ドラマみたいに出世やら評価やらいろいろ大変なんです。
そんな社内政治や評価のためにお客の資産を溶かしてはいけないと最近強く思うんですよね。
話半分で読んでみてください。
概ね当たってます(笑)
ではどうぞっ!!!
Contents
①銀行員にはノルマがある!!
銀行によって違いはありますが下記の一方もしくは両方が評価対象になります。
①いくら手数料を稼いだか?
②いくら販売したか?(販売額)
例えば ”投資信託A” というものがあり手数料率が 2,0% だとします。
100万円販売すると手数料は2万円、販売額は100万円となります。
仮に ”投資信託B” というものもあり手数料率が 3,0% だとすると、100万円販売すると手数料は3万円になります。
もし、とある銀行で手数料が評価の対象になっていれば “投資信託B” を販売した方が銀行員は評価を受けやすくなります。
銀行員はあなたの資産が増えたかどうかは特に関心がありません。
銀行にはノルマがあります。あなたがその1件かもしれません。
②購入手数料がバカみたいに高すぎる!
僕は大学2年生のときに初めて株式投資を始めました。
そのときの投資金額は確か10万円。
ネット証券で口座開設を行いそこで買い注文を出しました。
当時取られた購入手数料は200~300円くらいで手数料率は0.2~0.3%ほど。
僕はこれが普通だと思っていました。
でも銀行へ就職すると投資信託の販売業務をしているわけで
購入手数料 高っ!!!
え、これが普通なの!?
みたいな衝撃を受けました。
ネット証券だと購入手数料は金額に対して0.2%ほどなのに、
銀行窓口でしかも投資信託を買うと購入手数料は金額に対して2~3%とられちゃいます。
例) 100万円分購入すると手数料は
ネット証券 2,000円
銀行窓口 20,000円
となります。ぼったくりじゃねぇか!と思いますよね。
金額に対して2%も払ってると買った瞬間2%損失でスタートとなります。
ふざけんな!と言いたいですね。
ちなみにアメリカの場合、投資信託の購入手数料は0.5%ほどらしいですよ。
日本と大違いです。
投資信託の手数料はぼったくり同然。ぶっちゃけ1%を超えると高い!
③購入手数料が高いってこと銀行も気づいてる!?
上図を簡単に説明します。縦は手数料率、横は保有期間を示します。
例えば投資信託の購入手数料が3%だとします。
手数料の支払いは購入時の一回だけです。
銀行員から言わせると、「購入当初の手数料は高いかもしれないけど、投資信託の保有期間が長ければ払った手数料は段々緩和されていくでしょ! だから長期で持ちましょう!」 ってことです。
「3年間持つと手数料率は年1%(3% ÷ 3年)になります」という営業トークです。
最もらしい理由(?)のように聞こえますが、銀行は購入手数料が高いことを知っているのか、こう考えれば手数料は安く感じられるのではと考えているのではないでしょうか。
そもそも購入時の手数料をなぜ保有期間で割るのか理解できません。
「手数料は高いけど、◯◯のように考えれば手数料は安く感じますよ」というトークに気をつけましょう! あと手数料キャッシュバックキャンペーンや金利還元キャンペーンなども注意が必要です。
④信託報酬という投資信託を持ってるだけでかかる手数料
信託報酬って聞いたことありますか?
簡単にいうと投資信託を持っているだけで手数料がかかるよってことです。
信託報酬が厄介なのは直接手数料を払っているのではなく、勝手に引かれているので分かりづらいということ。
例えば信託報酬が年間1%かかるとします。
信託報酬は日割りで勝手に引かれています。
投資信託の現在価格 = 投資信託残高 – 信託報酬(残高×1%/365日)
投資信託を持っている人は現在の価格を見て「儲かった、損した」と考えがちですがそこには費用が引かれてるってことを知って欲しいです。
ちなみに儲かっても損しても信託報酬はとられます。
年間で1%利益出しても1%の信託報酬をとられるので利益がありません。
年間で1%損失を出しても1%の信託報酬がとられるので2%損したことになります。
特に海外に投資をしている投資信託や株・債券・不動産など分散投資をしている投資信託(バランス系)は信託報酬が高い場合が多いです。
投資信託の信託報酬は必ずチェックしましょう! 1%を超えると高いです。
⑤銀行員が長期保有をオススメする本当の理由
信託報酬がもらえる
先ほどの④でお話しましたが信託報酬1%は販売会社、委託会社、受託会社の3社で分けています。
ざっくりですが、
信託報酬1.0% = 販売会社0.3% + 委託会社0.5% + 受託会社0.2%
みたいな感じで信託報酬を3社で分けています。
銀行は販売会社に該当します。
お客さんが投資信託を売らなければ毎日信託報酬がチャリンチャリンと入ってくるのです。
なのでできるだけ売らせたくないので長期で持ってくださいと案内する訳ですね。
ちなみに、委託会社は◯◯アセットマネジメント、受託会社は△△信託銀行のことを指します。
販売会社、委託会社、受託会社が同じグループ会社の場合もあります。
もうズブズブの関係で引いちゃいます(笑)
投資信託の仕組みは後日書きますね。
預かり資産の増減が評価の対象に!
銀行員は自分がどれだけ販売額(残高)を積み上げたかも評価の対象になります。
なのでお客さんから投資信託の売りが入った場合それ以上に投資信託を買ってくれないと残高が増えないです。
できれば売って欲しくないのが銀行員の本音のはずです。
投資信託を長期で持たせようとする理由
①信託報酬をもらえるから (銀行の考え)
②預かり資産が減ると評価に影響が出るから (銀行員の考え)
結局のところ
そもそも金融商品や運用商品は他人から勧められて買うものではありません。
そんなに勧めてくるなら、そんなに儲かるなら自分で買えば?って思いませんか。
銀行員は金融のプロですけど、あなたのお金を必ず増やすプロではありません。
じゃあどうしたらいいの?って話ですが、
次回以降真っ当な資産運用・資産形成について書いていこうと思っています。
今回の記事で伝えたかったことは、
銀行で投資信託の購入を検討しているあなた! ちょっと待って待って!
ということです。
最近、金融知識のある人間が金融知識のない人間にあれこれ提案して問題になっているニュースを目にします。(いつの時代も同じですが、、、)
今後は金融について正しい知識を発信するブログにしていきたいと思ってます。
実際にやってみて損したことや得したことを皆さんにシェアできたらなと思います。
引き続きよろしくお願いします!!
今日も読んで頂き、ありがとうございましたっ!!!!
たいちゃんねる